北海道・留萌沖で70~80センチの特大ヒラメが釣れたと聞いて29日、出掛けた。曇り、風は強く、波1メートル。期待したサイズは上がらなかったものの、それでも50センチ台を含めて2ケタ釣りの人がおり、上々の結果となった。

午前3時に留萌港から正宝丸(斉藤晴夫船長、【電話】090・8633・8910)に9人が乗船、20分ほどの沖に向かった。ヒラメ用仕掛けにバケ450~500グラム。餌はオオナゴを使用。水深10~28メートル。

早朝はビーチ前の水深10メートル前後の浅いタナからスタート。白波がたつ程の強風で船が激しく流されたが、アタリそのものは活発だった。

風に対して船体を横向けにし、俗に言う片流しで狙った。風の影響をまともに受ける側は仕掛けが船底に潜り、隣の人と絡むことも。もう一方の側では、その心配はなかった。

どちらの側でもまんべんなく釣れたが、竿(さお)を振るのをやめて、しっかり食わせ込んだつもりでも、上がった数以上に針から外れることのほうが多かった。その一方、食い込みを待つ間に2匹目が掛かり、ダブルで上がることも数回あった。

時間の経過とともに巻き上げの途中で外れることが多くなり、アタリも少なくなった。そのため、沖防波堤沖に移動した。ここでは根魚のマゾイやアブラコの他、フグが上がった。50センチオーバーのヒラメも、ほとんどがこのポイントで釣れた。

今回、ヒラメ釣りが初めての人もいたが、釣果に恵まれて終日、楽しめた様子。午前9時の沖上がりまでに38~55センチが1人当たり6~19匹。他にマゾイや大型アブラコ、大型フグなどが船中数匹交じった。斉藤船長は「ヒラメの群れは濃く、初心者でも数釣りが期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】