良型のアユを求めて1日、南紀・古座川の本流へ友釣りに出掛けた。ダムが放水中で水位は25センチ高。前日よりも10センチ減水し、最高の状態だった。上流の長追地区にある長松の瀬では左岸の深瀬をマイナス手尻の引き釣りで攻め、3時間で24匹のプチ入れ掛かり。3カ所を回り、美しい魚体をした“美女(みめ)鮎”16~24センチを36匹追わせた。アユ釣りシーズンも後半戦に入ったが、まだまだ掛かりそう。

午前中の三尾川橋下流の瀬は1時間半で8匹。数的には悪くないが、16~18センチで、しかも白っぽい。今年の古座川にしてはサイズが良くない。早々に見切りをつけ、少し上流の長松の瀬へ移動し、瀬肩から始めた。

川の中は群れアユが見え、所々につきアユもチラホラ。まずは立て竿のサイト泳がせで3匹ゲット。瀬肩をベタ竿の引き釣りで攻め、18~22センチを7匹追わせた。十分にオトリを確保したところで本命のポイント(左岸の深瀬)を攻めた。

オトリ操作がしやすいマイナス20センチ手尻(ソリッド穂先のノーマル仕掛け)のベタ竿でオトリをじわじわ引き上げるとガガッ。手元に振動が伝わり、次の瞬間一気に竿が絞り込まれた。

なかなか浮いてこなかったが、ためにためて23センチの良型を引き抜いた。オトリを交換し次は流芯へ。同じように引き上げると、オトリの動きの違和感が穂先に伝わる。そこで引き上げるのをやめ、45度の角度に竿を立て、穂先でオトリを軽く持ち上げ、しっぽを振らせると一発で針掛かり。これも良型の24センチ。その後も同じような釣り方で30メートル釣り下り、20~24センチをトータル14匹キャッチ。午後3時半ごろからの夕方の時合には洞尾地区にある田上オトリ店前の瀬で4匹追加し、納竿。今年の古座川は例年に比べてアユの平均サイズが良く、25センチ級が期待できる。魚体もまだ若いので10月末まで楽しめそうだ。【日刊FPC・井上富博】

【問い合わせ】田上おとり店(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】090・5242・9152。