マイカが好調に釣れている日本海側積丹方面の美国沖に6日、出掛けた。風は弱く、波も1メートル程度だったが、雨が降ったりやんだりの天気。順調に釣れていたところへ突然、マグロが出没するトラブルに見舞われながら、大小さまざまな型を上げることができた。

午後5時、古平漁港から第8宝勝丸(本間弘幸船長、【電話】090・6263・3019)に10人が乗船し、30分ほどの沖に向かった。オッパイ針6~7号、さかな型針14~17センチ。水深は60メートル。

まだ明るいうちにポイントに到着し、仕掛けを下ろすと1、2匹がぽつりぽつりと釣れた。次第に参加者の多くに掛かるようになり、集魚灯に明かりが入ると大型や中型、小型などが交じって上がった。

群れは濃いとはいえず、水深60メートル前後のべた底から徐々に巻き上げて中層を狙っても成果は今一つ。底狙いに徹して、竿(さお)を振っては止める動作を何回か繰り返すと、アタリが活発だった。1度に4、5匹釣れると、マイカが吐き出す海水とスミが船上に飛び散り、おなじみの光景が繰り広げられた。

午後9時頃、それまで順調に釣れていたところに突然、マグロが強襲。掛かったマイカを海面20メートル付近まで巻き上げたところで仕掛けごと取られ、隣同士で糸が絡むこともしばしば。マグロに限らず、サメでも同様の被害を被ることがまれにあるが、この日はたまたま運が悪かった。

沖上がりは午後11時30分。それでも、1人当たりの釣果は胴長18~25センチが50~100匹とまずまず。オッパイ針とスッテ針を組み合わせた仕掛けが効果的だった。本間船長は「これから秋イカの時期となり、さらに型、数とも上向いてくる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】