積丹半島神恵内村の川白沖に4日、秋ヒラメを狙って出掛けた。曇りのち雨、風は時々強く、波1メートル。前日までのシケで底荒れしていたものの、50センチ前後の中型を中心に60センチオーバーの大型が交じって上々の釣果となった。

午前6時、川白漁港から高栄丸(高田船長、【電話】0135・77・6200)に4人が乗船、20分ほどの前浜~柵内沖を目指した。ヒラメ用仕掛けにバケ500グラム。水深は30~45メートル。

早朝は窓岩沖でポイントを変更しながら1時間ほど狙った。しかし、アタリはなく、川白前浜~棚内沖を流した。ここには底付近に厄介もののフグがおり、餌を取られた。そのため、底から3~5メートル上げると何人かにアタリがあり、ヒラメが密集しているようだった。

強風で船が流されると、ポイントが移った。それでも、餌を取り換えて仕掛けを下ろすと、すぐに食い付くことも。シーズン本番とあって、魚影の濃さは疑いようがなく、さらなる数釣りが期待された。

ところが、潮目が変わったのは午前9時を過ぎた頃。海上に白波が立つようになり、それまで良好だった船の流れも激変。一転して食いが渋くなるとともに、巻き上げる途中で針から外れることも。中には、胴体などに引っかかって上がる、いわゆるスレ掛かりがあった。

スレ掛かりはしっかり食わせ込んだ魚体よりも重く、まるで大物が掛かったように感じた。一方で、60センチ超のビッグサイズが前アタリもなく、突然ガツンと引いたかと思うと前後左右に暴れ、竿(さお)を握る手にも力が入った。

沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は、45~62センチが5~10匹。他にマゾイやクロソイが船中数匹交じった。高田船長は「この時期はシケも多いが、出漁すれば脂が乗った大物が期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】