北海道遊釣倶楽部の納竿会が13日、えりも方面東栄漁港~しゃくなげ公園で25人が参加して行われた。北西の風2~4メートル、波2~3メートル、場所によっては竿(さお)を出せない中、参加者はポイントを見極めて入釣した。

優勝は、井寒台に入ったリポーターの藤本康隆。深夜は船揚げ場を探り、移動を繰り返すも釣果はなし。焦りの色が濃くなった明け方、竿先から伝わる微妙な動きを察知し、いちかばちかで釣り座を固定したのが正解だった。

竿を振り続けると午前5時、7時、9時に強烈な引きとともに50センチオーバーのアブラコが連続ヒット。勝負を決めるのには十分な3匹となったが、他にカジカも加えて後続を引き離した。餌はカツオ、イソメ、イカゴロなどが効果を発揮した。

2位は東栄を選んだ土本衛さん。深夜1時ごろからカジカをコンスタントに釣り、52センチを筆頭に合計7匹をそろえた。重量では断トツの得点。「イカゴロによく食い付いた」と話していた。

3位の青山雄久さんは強風と高波に翻弄(ほんろう)され、暗い時間はまったく釣りにならず。そこで、これまでの経験から波が避けられるポイントを判断して移動。すると午前8時~9時にかけてカジカが入れ食いとなり、高得点に結びつけた。

身長賞はゲスト参加の佐々木恵一さん。54・2センチの丸々と太ったアブラコを釣り上げ、満面の笑みだった。全体的にも50センチ超のアブラコやタカノハ、カレイなどの大物が合計10匹以上釣れ、納竿会にふさわしく大盛り上がりの大会となった。

周辺の沿岸では11月いっぱいまでアブラコやカジカ釣りのピーク。ただし、シケが多い時期だけに、天気予報を確認して安全に配慮したい。【リポーター・藤本康隆=45】

成績▽総合(2身+5匹) (1)藤本康隆1594点(2)土本1488点(3)青山1452点(4)佃1449点(5)菅原1398点▽身長 佐々木恵一アブラコ54・2センチ