スケトウが好調な太平洋登別市の登別沖に15日、出掛けた。晴れ、風は強く、波1~1・5メートル。ここ2、3年の不漁から一転、タラコを抱えた雌やスケダチが入った雄が数釣れ、大満足の釣行となった。

午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間光好船長、【電話】0144・87・2228)に8人が乗船、30分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けにオモリは150号。餌は赤イカを使用し、水深70~75メートルに仕掛けを下ろした。

船長の話では、スケトウは水深70メートル前後や同100~200メートルの深場まで群れているとのこと。そこで、早朝は水深70メートル、タナ30~50メートルの間を狙った。魚群探知機に映る影から正確なタナを判断すると、1度に3~5匹釣れた。追い食いさせて針数の8匹を付ける人もいた。

魚影が薄くなる度に移動を繰り返した。タナは次第に深くなり、底付近ではスケトウ以外にもソウハチ、少し浅いタナでは良型のサバが掛かった。しかし、深場ではスケトウの食いは渋く、当たりがあっても巻き上げる途中で外れることもしばしばだった。

かと思えば、浅場を回遊する群れに当たると食いは上々。参加者は竿(さお)先を揺らしながら、次々に釣り上げた。特に夜光ビーズ付きの仕掛けが効果的だった。

沖上がりは正午。1人当たりの釣果は、40~60センチのスケトウ70~100匹、25~30センチのソウハチ5~10匹、25~40センチのサバ5~10匹。高価なタラコも手に入れることができ、寒風の中でも船内は笑顔の輪に包まれた。

船長は「スケトウは広範囲に群れており、今後も期待できる」と太鼓判を押した。【リポーター・竹鼻雅己=66】