日刊銀鱗倶楽部、芥川漁業協同組合主催「月桂冠杯 芥川新春ニジマス釣り大会」が3日、大阪・高槻の「芥川放流釣り場」で行われ、175人が参加し、ニジマスの1匹長寸を競った。令和に元号が変わって初の大会となる今回は60~70センチの大型が多数放流され、迫力満点のマスが釣り上げられるたびに歓声が上がり、大いに盛り上がった。ルアーの部は65センチを釣り上げた丸川茂さん(51=奈良市)が制した。

「獲ったぞ。スーパーレインボーでハッピーニューイヤー。今年は幸せな年になりそうです」。丸川さんがぼてぼてに肥えた65センチを手に大喜び。35年の釣り歴を持つバスフィッシングで身につけた得意のサイトフィッシングでルアーの部を制した。朝イチの放流直後、大岩の際に潜む大物に狙いを定め、ルアーをローテーションしていくと白のスプーン(5グラム)に獲物が好反応。大型の鼻先をかすめるようにゆっくり引いた数投目、ゴンと手元に響く強烈な食いアタリでヒットした。ラインが3ポンドだったそうで、やりとりはひやひやの連続。ドラグ音がジージーと鳴り響く一進一退のファイトを5分ほど続けた末にランディングに成功した。ネットに収まったあとは迫力のある見事な魚体を眺め「このマスなら優勝できるだろうと勝利を確信した」と振り返る。副賞のお酒(純米大吟醸・鳳麟)が贈られるとにんまり。「月桂冠のお酒は大好き。じっくり味わいたいですね」と「鳳麟」を大切そうに脇に抱え、会場をあとにした。