兵庫・三田の羽束川にある「小柿渓谷放流釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)で26日、「新春あまご釣り大会」(日刊スポーツ新聞社ほか後援)が行われた。暖冬で雪もなく、アマゴの食いも良好なことから例年よりも参加者が多く、女性4人を含む47人がアマゴの大漁賞(総匹数)と大物賞(2匹長寸)を競った。

大漁賞優勝の常連・末吉勲さん(川西市)は「40年で1000回以上、小柿渓谷に通っている」という大ベテランで朝イチから入れ掛かり。

放流直後に生イクラを10個ほどまくとアマゴの警戒心をとくために10分ほどポイントを休めてからスタート。食い込みがいいように4号の小針に1粒の生イクラを刺し、下流から上流へ引き上げて探り、1時間ほどで25匹もゲット。周りの視線を独り占めにした。

時間の経過とともにアマゴの食いが落ちだすとエサのローテーション(イクラ、ミミズ、ササ虫)で食いをつなぎ、15~20センチを30匹でフィニッシュ。釣りこぼしのない見事な釣りだった。

末吉さんは終始、余裕の釣りでビギナーにやさしく指導する姿も印象的だった。隣で竿を出した田中美智子さん(京都市)もその1人で、指導のかいあってか20匹も釣り上げ、女性の部(総匹数)で優勝。「とても親切な方で仕掛けからエサ使いまですごく勉強になりました。大石の向こう側を上流へ引き上げては止める方法で良く釣れました。きょうは釣りの神様(末吉さん)に楽しませてもらいました」と感謝しきり。2人で記念撮影をし喜びを分かち合っていた。

2位・中村優さん 生イクラと小さいミミズを交互に使ったのが良かった。流れがゆるい場所だったので、大石周りの深みに狙いを絞って匹数を伸ばした。流れがあるポイントならもっと数が伸びたと思います。クジ運が悪いですね。

3位・岡達治さん 放流直後の1時間ほどの間に生イクラのエサで手返しよく釣りました。食いが落ちてからもイクラをまきながら0・1号の細ハリスで石の周りを根気よく探りました。まだ、5、6匹残っていたが、釣りきれなかった。