日本海岩内沖へ3日、今シーズン初となるヒラメ釣りに出掛けた。晴れ、風は弱く、波1・5メートル。大きなウネリと潮の流れに苦しみながらも、良型を中心に数が釣れ、上々の滑り出しとなった。

午前5時、岩内町岩内漁港から千鳥丸(寺田潮船長、【電話】090・6266・2282)に乗船し、10分ほどの沖に向かった。ヒラメ用仕掛け、バケ500グラム。オオナゴを餌にして、水深15~35メートルを狙った。

早朝は潮が急で船が流される中、アタリは活発だった。ただ、食い込みは良くなく、リールを巻く途中で針から外れることも少なくなかった。そのため、アタリがあってもすぐに上げず、十分に食い込ませてから引き上げた。

ヒラメが密集しているポイントを通過すると、1度に数人に掛かった。タモを入れるのが間に合わず、仕方なくごぼう抜きで取り込むことも。次から次に釣れると、船上がうれしい悲鳴に包まれた。

午前7時を過ぎると風がなくなり、船も流れなくなった。すると、先ほどのにぎわいがうそのようにアタリも止まった。ここは、船長の腕の見せどころ。船を前後左右に動かしながら、群れを狙った。何度もポイントを移動するとアタリが復活し、ダブルで上がることもあった。

まだ序盤とあって食いは弱く、合わせ方が難しかった。ベテランはタイミングを見極めて釣り上げていたが、初心者には高度な技術だった。それでも、大型が掛かると強烈な引きを見せていた。

沖上がりは正午。1人当たりの釣果は、45~55センチが6~12匹とまずまず。他にマゾイやホッケ、アブラコが船中数匹交じった。

寺田船長は「これからヒラメ釣りの本番となり、型、数ともに上向いてくる」と見通していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】