サクラマスのシーズンを迎えた太平洋胆振方面の白老沖に15日、出掛けた。晴れ、風はやや強く、波1・5メートル。型こそ小型~中型だったものの、参加した8人全員に釣果があり、中には定量の10匹を上げた人もいた。

午前6時、白老漁港から清栄丸(八谷武四郎船長、【電話】090・9524・9493)に乗船し、50分ほどの沖に向かった。サクラマス用胴突き仕掛けにバケ600グラム。水深は100~110メートル。

ポイントに到着すると、多くの遊漁船やマイボートが出漁していた。仕掛けを下ろして水深100メートル前後を探ると、タナ15メートルで早々にアタリがあった。ちょうど回遊に当たったようで、小型~中型が同時に数人にヒット。幸先よいスタートに、参加者らの顔がほころんだ。

大変なのは船長で、タモを入れるのが間に合わず、船上を走り回って息を切らしていた。それも、時間の経過とともに落ち着くと、タナ50メートルまで広範に探った。すると、サクラマス特有の強い引きとともに単発で数匹が釣れた。

風や潮回りで船が流されると、最初の場所に戻ってバケを振った。この日は厄介者のスケトウは海底に潜んでおり、邪魔されることはなかった。タナ15メートル~底付近にかけてホッケが入れ食いになったり、ソウハチやスケトウが針数付いたりした。

どのタナでも、魚群探知機にサクラマスの反応があった。ただし、前半のように濃いものではなく、ぽつりぽつりと釣れる程度。他船からの情報でも、それは同様だった。

正午の沖上がりまでに1人当たり1・2~2・5キロのサクラマス3~10匹、35~40センチのホッケ15~30匹、26~38センチのソウハチ20~30匹、40~55センチのスケトウ30~50匹。スケトウはリリースし、ホッケとソウハチをキープする人が多かった。

サクラマス釣りの愛好家にとって、今が千載一遇のチャンス。船長も「今季は浅いタナで好調に釣れており、定量釣りも続出している」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=67】