シーズン本番に突入した胆振方面のサクラマス狙いで5日、登別沖に出掛けた。仕掛けで釣果にばらつきがあり前半は多少苦戦したが、定数(10匹)を達成する人も出て大いに盛り上がった。

午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間船長、【電話】0144・87・2228)に8人が乗船し出発した。晴れ、風弱く、のち強め、波1メートル。サクラマス用仕掛け、ジグ、バケを使って狙った。

夜明け前の漁港を出て沖へ50分。日の出とともに一斉に竿を投入した。水深は110~115メートル。タナ30メートルから底までスケトウダラが群れていることが分かったため、タナ15~20メートルを狙った。するとスケトウやホッケに交じり、単発でサクラマスも上がり始めた。

時間とともに底付近のスケトウの群れは薄くなり、タナ90メートル前後でサクラマスがヒット。バケ仕掛けの人はダブルで上がるケースもあり、船上は一気に盛り上がった。ジグの人は底付近から、独特の強い引きを感じながら時間をかけて手巻きで巻き上げ、サクラマス釣りならではの醍醐味(だいごみ)を楽しんでいた。

中には大型マダラがスレ掛かり(針が口以外に掛かる)した人もいて、竿が折れそうになるシーンもあった。サクラマスは後半になっても浅めから中層のタナで釣れた。ジグでも降ろす途中で釣れるなど好調だったが、この日は深場のタナでアタリが良かったバケの方がやや優勢で定数を達成する人もいた。

釣果は45~53センチのサクラマスが1人3~10匹、65~85センチのマダラ3~5匹、ホッケが船中数匹で、スケトウは45~60センチが30~40匹とリリースするほど釣れた。本間船長は「サクラマス狙いは今後も期待できるでしょう」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=68】