サクラマスを狙い日本海側積丹方面に23日、出掛けた。今季の同方面はシケの日が多く、出港できても釣果はあまり良くなかった。この日は3キロと3・3キロが釣れ、久々に大型サクラマスが見られた。

午前6時、神恵内村の川白漁港から高栄丸(高田船長、【電話】0135・77・6200)に4人が乗船し、珊内、川白沖に向かった。サクラマス用仕掛けにシャクリを使い、水深35~40メートルを狙った。

3キロオーバーは、1匹目が早い時間帯のタナ10メートル、2匹目は後半に底から5メートルほど上げた深さで釣れた。2匹とも前触れなくガツンと来て、スレではなく口に掛かった。かなり暴れたが、掛かりが良く手応えがあり、船上は笑顔が絶えなかった。大型はシャクリで釣れ、バケ狙いでは数が釣れホッケも大量に上がっていた。この日の釣果は1人当たり、48~56センチのサクラマス1~4匹、35~44センチのホッケ40~50匹、70~80センチのマダラ2~5匹、ほかにシマゾイ、マゾイ、ニシンが船中数匹だった。

久々に好漁を楽しんでいると、幌武意漁港から出港した第38浜丸(長内船長、【電話】090・3116・6970)から連絡が入った。幌武意沖ではなんと3・5キロのサクラマスが上がり、久々の大物に大喜びだった。ブルーイワシのジグを使いタナ18メートルで釣り上げたそうだ。ここでは水深35~60メートルと広範囲を攻め、サクラマスは0・7~1・5キロが主流で、35~45センチのホッケも30~60匹釣れたようだ。

高田船長は「サクラマスは日によってムラはあるが、今後も狙えます」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=68】

◆サクラマス釣り サクラマスの船釣りは、遊漁船やプレジャーボートの所有者に事前登録を義務づけるライセンス制で行われている。釣り人が利用できるのはライセンス取得船で、日の出から日没まで、同時に利用できる竿数は1人1本、1人が1日に釣ることができるのは10匹まで、釣果は船長に報告することなどが決められている。後志管内は3月1日から5月5日までで、地域によって期間は異なる。