太平洋側、胆振沖のサクラマスが上昇気配だ。12日の白老沖への釣行では、脂乗りがいい2キロオーバーの良型が釣れて楽しむことができた。同じような水域を回遊する、狙いとは違うスケトウダラの群れが濃く序盤は手間取ったが、今後に向けて手応えを感じる釣行となった。

午前6時、登別漁港から第11漁運丸(本間船長、【電話】0144・87・2228)に5人が乗船し、50分ほどの白老沖に向かった。晴れ、風やや強く、波1メートル。サクラマス用仕掛け、ジグ、バケ500グラムで狙った。

日の出に合わせ、午前7時ごろ白老沖のポイントに到着。水深は105~115メートル。30メートル以下のタナではスケトウの群れが多かったため、その上の水域をジグやバケ仕掛けで狙った。バケの人は、仕掛けの長さが違うため電動リールのカウンターでタナ20メートルより上にセットして調整していた。

序盤は、釣れるのはスケトウだったが、開始1時間ほど過ぎたところで1人に大きなアタリがあり、竿(さお)を大きくしならせながら脂の乗った良型のサクラマスを釣り上げた。数分後には、他の人も次々とヒット。独特のダイナミックな引きを堪能しながら、リールを巻き上げていた。約半数が2キロオーバーで船上は一気に盛り上がった。

沖上がりは11時30分。釣果は1人当たり、45~55センチサクラマス0~4匹、50~55センチスケトウダラ30~100匹、マダラ、ソウハチが船中数匹だった。本間船長は「サクラマス狙いは、今後も期待できるでしょう」と明るい見通しだった。【リポーター・竹鼻雅己=69】