“大魔神”こと本紙野球評論家の佐々木主浩氏(55)と元ニッポン放送の松本秀夫アナウンサー(61)の釣り対決シーズン2第3戦が27日、神奈川・久里浜「大正丸」(鈴木喜忠船長=50)で、マダイを対象に行われた。

同対決はサンケイスポーツとの共催で、今回は1匹の重量制で争われた。

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シーズン2で連敗中の松本アナは「今回勝つために、2万円使ってビシなどの道具もそろえたし、大魔神が食いが悪いときに細いハリスに変えているのをみてきたので、自分もハリス2号の8メートルと10メートルの仕掛けを作ってきた」と大魔神にアピール。だが「まっちゃんに2号は無理。オマツリして周りに迷惑だし、仮に掛かってもすぐに切れるから!」と一蹴された。

この日の久里浜沖は強風で波も高く、釣りづらい状態。釣り始めて1時間もたたないうちに松本アナは高切れのハプニング。ロッドキーパーに掛けたサオが突然外れると、ビシもろともなくなったのだ。「買ったばかりなのに…」。釣りに復帰できたのは約30分後となった。

「反応は出ているけど、魚が口を使わない。朝の下げ潮時に食わないと、この後に潮変わりはないので、今日は厳しいかもしれない」と鈴木船長。だが、そんな中でも結果を出すのが大魔神だ。ハリスを12メートルに長くしたり、針の大きさを変えたり、ハリスにガン玉を打ったりと、持てる技を総動員し、開始から約3時間ほどで1・1キロのマダイを釣り上げた。「この前に小さなアタリがあった。今日持ってきたサオが短め(2・35メートル)だったので、並の上下を吸収するために手持ちにしたのでアタリも拾えた」。

その後、潮の流れが速くなり、流し釣りに変更。すると状況は上向き、大魔神は1キロ弱を追加し、乗客のほとんどが当たり始めた。ただ1人、松本アナを除いては…

ラスト20分。ロッドの前で手を合わせて祈る松本アナ。すると、サオ先がクンクンとしなった。「来た!」。サンスポ川目記者は「松本さん、落ち着いて!」とアドバイスを送るが、焦った松本アナはビシが海面に見えると、ロッドキーパーに固定せずに取り込み開始。ロッドは川目記者を直撃も、全く気付かずそのまま魚を取り込んだ。上がったのは600グラムとかわいいサイズだったが、「ボウズは逃れた! 絶対釣れないと思っていたのに釣れたよ!」と喜びを爆発させた。

対決的には1・1キロで大魔神の勝利。シーズン2はここまで黒星なしの3連勝となった。

鈴木船長は「ノッコミは始まっているけど、まだ1キロ超くらいのサイズが多い。これから水温が上がれば、もっと浅いところで、大ダイも釣れるでしょう。例年通りであれば、4月中旬以降に型が良くなるけど、今年は少し遅れているような気もします」と話した。なお、同宿では現在「TokyoーBayマダイダービー」を開催中だ。

この日の模様は後日、日刊スポーツ釣り面(関東版)および、ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で近日公開予定。