釣り大好き演歌歌手の出光仁美(38)が28日、神奈川・鶴見「新明丸」(新明利勝船主=68)でマゴチ釣りに挑戦した。

マゴチ釣りに苦手意識がある出光は「過去に4回挑戦したけど、ずっとボウズなんです。しかも前回は…」と記者をにらんだ。今年1月、同船でマゴチにチャレンジも、数日前に“10年に1度の大寒波”が襲来。結果は船中1匹。「そもそも夏の魚を冬に釣るって、どうなんですか?」と抗議を受け、慶樹船長(43)からも「自分にもリベンジさせて欲しい」との要望を受けていた。

季節は夏真っ盛り。しかも、ちょうど“照ゴチ”と呼ばれ、浅場で大型が期待できるいわゆるノッコミの時季だ。これで釣れなければ卒業も? 「またですか? 私はどれだけ崖っぷちなんですか?」。だがこれは、出光が出演予定のTV番組タイトル「崖っぷちさん 世界のどこかで再デビュー」(8月18日、NHK総合午後10時45分~)だ。そう、これは巧妙に仕組まれた番宣だったのだ。

出船するなり「時差ボケで眠いですが、今日は絶対に釣ります!」と宣言。実は出光、同番組の海外ロケから帰国したばかりだったが、苦手克服&リベンジに燃えていた。

常連の内海勝利さんから餌の付け方や基本的な釣り方のおさらいを受け、釣行開始。その一投目で当たるも食い込まなかった。「今のピクピクは待ったほうがいいのかな?」。この日はアタリが多く試行錯誤を繰り返した結果、開始から1時間弱で出光待望のヒット! サオが大きくしなると「んっあ、重い!」と声が漏れた。海面にマゴチが姿を見せると、慶樹船長のタモ入れで、初マゴチをゲット。2人のリベンジが達成された瞬間となった。釣り座に倒れ込み「めっちゃうれしい!」と感慨にふける出光。そして起き上がると「結構待つモノだと思っていたけど、クンクンと来てから10秒くらいで思い切り合わせたら一気に乗りました。5回目にしてやっとですが、初めて挑戦して釣れた魚よりもうれしい。こんなにうれしいことはないです!」と感情を爆発させた。計測結果は53センチ。なお当日の最大は56センチだった。

この日はマゴチの機嫌も良かったのか食いが立ち、トップ21匹で計50匹超え。終わってみれば本命6匹に加え67センチのスズキも釣り上げた。「苦手克服でいいと思います!」と高らかに宣言した。

慶樹船長も「今日は良かった。私も気合が入っていたので。考えていたプラン通りにできたし、ここ最近でも一番いい日でした。なんとか仕事ができました」と胸をなで下ろした。今後については「いわゆる照りゴチは、場所は変わるけど8月いっぱいは楽しめると思います」とし、「また、9月に入れば海堡(かいほ)周辺や大貫沖などで型が出始めると思います。秋のマゴチは60センチ超のモンスターも楽しめると思います」と話した。

この日の模様は後日、日刊スポーツ釣り特集(関東版)および、ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で近日公開予定。【川田和博】