釣り業界最大級の祭典「釣りフェス 2026 in Yokohama」がこのほど、横浜市内で開催された。

過去最多の262社が出展。最新の釣り具だけではなく、各種の釣りをより深く探究して開発した商品の数々を展示してきた。そんな中から、いろいろなメーカーのイチ推し釣り具を紹介しよう。

過去最多262社が出展してパシフィコ横浜で行われた「釣りフェス」
過去最多262社が出展してパシフィコ横浜で行われた「釣りフェス」

■ダイワ(グローブライド)

次へとつながる釣り具を提案してきた。スマホと連動してつながるワカサギのリール「クリスティア ワカサギCRS-C+」が登場した。もともとは、タイラバやジギングをはじめ、沖釣りの電動リールとスマホを連動させていた。それを淡水の人気魚種に発展させてきた。

ダイワで披露されたスマホ連動型ワカサギリール
ダイワで披露されたスマホ連動型ワカサギリール

今が旬のワカサギ釣りは、群れに当たれば3ケタはおろか、4ケタの釣果も夢ではない。「釣り人の経験から、獲物の撮影をしている人は多い。これをさらに広げて、釣ったときの水温、天気、誘い方などもデータとして盛り込むことができれば、振り返って今後に生かすこともできるし、仲間との会話も弾むはず」。ダイワの商品を展開するグローブライド広報室の田中泰幸主事はこう話す。


このシステム、スピニングリールでは厳しいかもしれないが、ベイトリールを使う釣りなら応用は可能。レイクトラウトやレイクジギングなどへも展開も視野に入れているという。


ロッド(釣りざお)には、カーボーンテクノロジーを駆使して、軽量と好感度を追求した設計「CARBON COMPLETE DESIGN」を提案してきた。ロッドは一般的に道糸を通すガイドとリールシート、ガイドを固定するスレッドを金属や樹脂で成形する。それをカーボンにする新技術で、キャストする時や持ち運びの軽さ、高感度を実現させた。釣り具は重厚長大から軽薄短小へ、確実に進化する。


クーラーでも、次へとつなげる商品がある。漁業系プラスチックを再生利用した「循環型クーラーボックス」だ。兵庫・明石浦漁協と提携し、廃材となった漁業カゴなど回収して破断、粉砕。再ペレット化して部品を成型し、商品へと組み立てる。2年ほど前から構想が持ち上がり、来年6月に商品化を予定している。

漁業系プラスチックを再生利用したダイワの「循環型クーラーボックス」
漁業系プラスチックを再生利用したダイワの「循環型クーラーボックス」

単なる最新釣り具の見本市という意味合いだけではなく、次の時代を意識して地球に優しくするという使命も釣り具メーカーは果たしている。


■G-nius project

最新のバスタックルを発見した。G-nius projectは会場でベイトリール「Geneleus」を新発売した。世界初のダブルベアリングを標準装備。回転の抵抗が少ないうえ、飛距離も出る。トルクもかかりやすいので、素早く巻き上げられる。何度もキャストを繰り返してもストレスがなく、ヒット後のやりとりも楽しい。

G-niusが新発売したベイトリール「Geneleus」
G-niusが新発売したベイトリール「Geneleus」

■ケイテック

ケイテックの「TEE-BONE BAZZBAIT」は、コンパクトな構造で投げやすさと巻きやすさを追求したルアー。表層で水をかき回してコポコポと音を立てて、バスの闘争心をかき立てる。5~11月の盛期の表層狙いで面白い。

ケイテックのイチ推しバズベイト「TEE-BONE BAZZBAIT」
ケイテックのイチ推しバズベイト「TEE-BONE BAZZBAIT」

■シマノ

代表的なスピニングリール「ヴァンキッシュ」に、26年限定のCEモデルが新登場した。エリアトラウトやブラックバスのトーナメントなどで最大限のポテンシャルを引き出す。「巻き感度」を重視。回転トルクの提言にこだわって、異次元の巻きの軽さを実現した。会場では、多くの釣りファンがその優れた操作性を堪能していた。

シマノの「ヴァンキッシュCE」は異次元の巻きの軽さを体験できる
シマノの「ヴァンキッシュCE」は異次元の巻きの軽さを体験できる

■マルキユー

令和の釣りエサ革命だ。新たなタイプの素材と技術を融合させた進化型釣りエサ「ハイブリッド クロス」をブース全体で展開してきた。オキアミやイワシなどの生素材をミンチ状にして、エサ持ち素材と合わせ、生エサの食いの良さはそのままに、エサ持ちの良さも高めた。エサの硬さはF1・5~F15(数値が高くなるほど硬くなる)で表記。対象魚や、潮の流れの強弱やスピード、水深などに合わせて使い分ける。

融合進化型釣りエサとしてマルキユーが新たに提案した「ハイブリッド クロス」
融合進化型釣りエサとしてマルキユーが新たに提案した「ハイブリッド クロス」

「ハイブリッド クロス」は太さ5ミリのオキアミタイプとむきエビタイプ、同7ミリの有頭エビタイプ、同3ミリのイソメタイプとある。エビエサは磯で狙うクロダイやメジナ、船のマダイや青物、イソメは投げ釣りのシロギスなどに合いそうだ。船タチウオテンヤタイプの「ハイブリッド クロス クルール」もある。使う時は、解凍後にあらかじめ入っているスリットに沿って割き、針に通すだけ。


生エサのオキアミは身崩れする。テンヤなどで使うイワシはボロボロになると、タチウオに見切られて食わなくなる。しかもサイズや品質、供給量は不安定。限りなく、天然に近いエサをとこの形にするまで5年以上、100回を超える実釣も行ってきた。


世界屈指の釣りエサメーカーであるマルキユーでは30年ほど前、バイオテクノロジーの技術を駆使した「バイオワーム」を商品化した。今回は過去から培われてきた経験と新たな製品開発技術、釣り人の想像&創造力や探求心が文字どおり融合された、次世代型の商品になる。


■tailwalk

今年で20周年を迎えるナマズ特化型の代表ロッド「NAMAZON(ナマゾン) G-MODEL」の限定カラーが出てきた。チョコバナナ、ベリーケーキ、グリープグミの3種。グラス素材ならでは「ノリ」「粘り」はそのままに、軽やかな仕上がりで、気持ちいいキャストが楽しめる。

tailwalkの限定モデル「NAMAZON G-MODEL」
tailwalkの限定モデル「NAMAZON G-MODEL」

ナマズは用水路、ドブ川、野池など、意外と身近な場所にいる。ウナギやコイと並ぶ、川魚料理の代表格。適度に脂の乗った淡泊な白身で埼玉県、岐阜県などではかば焼きや天ぷらなどで食べている。


ミミズをエサにしたフナ釣り、粉末のイモなどを水と練った団子エサを吸い込みに付けたコイ釣り、ブラックバス釣りの外道のイメージがあるかもしれない。実は生きたカエルをエサにしたポカン釣りや、専門に狙うルアー釣りもある。


警戒心が強いが、いったん食いが立つとどう猛になり、表層を割ってエサに飛びかかる。ヒットした後に体全体を使って暴れ回る。その力強いやりとりはたまらない。このロッドは、そんなナマズ釣りの醍醐味(だいごみ)をアシストしてくれる。


■ハヤブサ

「トラフグ寄せ寄せ喰(く)わせセット」がお目見えした。ここ数年、東京湾などで爆発的な人気を誇るトラフグに対し、高いアピール力と優れた食わせ性能を両立させている。トラフグに対し、視認性が高いと思われるカラーフックに、ホロフラッシュシンカーの「二刀流」でダブルアピール設計を採用。遠くにいる獲物にも存在を知らせる集魚効果を発揮する。

ハヤブサの新商品「トラフグ寄せ寄せ喰わせセット」
ハヤブサの新商品「トラフグ寄せ寄せ喰わせセット」

フックシステムは、針とオモリの間に適度な距離を持たせた。トラフグに吸い込ませやすくすることで、針がかりの確率を高くした。針はストレート形状とし、付けエサのエビを真っすぐ、ズレにくくしてある。潮の抵抗も抑えたスピーディーな落とし込みもでき、エサや針の交換が素早くできるスナップ式の2本針。快適さと手返しの良さも追求した実戦派が来月、発売される。