医師で作家の鎌田實氏の新連載「ピンピンひらり最新健康法」を展開中です。

71歳の鎌田氏が、長寿時代の今、ピンピン健康に生きて、痛みや苦しみとは無縁で、ひらりとあの世に行きたいという自身の願望を込めて執筆。

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第32回「野菜+ナッツで抗酸化効果」

◆ほうれんそうがいい

コエンザイムQ10は、脳血液関門を通過する脂溶性の抗酸化物質。脳に直接届き、活性酸素の害から脳を守ってくれます。イワシやサバ、ほうれんそう、ブロッコリー、かぼちゃなどに含まれています。

◆カレー大好き

ぼくはカレーが大好き。カレーの中のウコンがいいのです。クルクミンというファイトケミカルが含まれています。動物実験でアミロイドβが脳にたまる速度を抑えることがわかっています。アミロイドβは、認知症の誘因タンパクです。

物覚えの悪くなり出した鎌田は、よくカレー屋に行きます。ほうれんそうカレーがある店では、必ずこれを頼みます。コロナ自粛中は、北海道の「らっきょう」という店のスープカレーを取り寄せて食べています。チキンや卵、野菜が入っていますが、さらにブロッコリーとかぼちゃを素揚げして入れます。とてもおいしいです。

◆ビタミンEを一緒にとる

さらにコエンザイムQ10の抗酸化効果を高めてくれるのが、ビタミンE。かぼちゃ、アボカド、菜の花、アーモンド、ピーナツ。ピーナツは必ず皮付きのまま食べるようにしています。皮が大切です。

◆アボカド食べよう

コロナとの闘いの間に、認知機能を落とさないように食事の注意をしています。食堂でアボカドサラダがあれば、必ず注文します。アボカドには、コエンザイムQ10もビタミンEも豊富に含まれており、さらに、コエンザイムQ10を含むブロッコリーや、アスタキサンチンを含むエビなどと一緒にサラダにすることで、高い抗酸化力が期待できます。