■コロナ脂肪が増大

コロナ自粛が長引く中で、多くの人が気にしているのが体重増加。顔が丸くなったり、おなかが出っ張ってきたり、このコロナ脂肪、放っておくとさまざまな病気を引き起こしかねません。

ある調査によると、コロナ自粛中の家庭料理で、登場回数が倍増したものがあります。チャーハン、焼きそば、炊き込みご飯、お好み焼き。

安くて手軽でおなかいっぱいになるメニューが人気になるのはよくわかります。問題は、糖質過多です。

■リンゴ型肥満はダメ

糖質は中性脂肪を増やし、内臓脂肪につながっていきます。皮下脂肪は女性に多く、内臓脂肪は男性にたまりやすいと言われています。中年になって、おなかがぽっこりとせり出してくるリンゴ型体形は、内臓脂肪がたまってきた典型例です。

内臓脂肪が増えることで一番悪いのは、血液がドロドロになって血圧が上がり、脳梗塞や心筋梗塞などが起こりやすくなることです。

内臓脂肪があると血糖値も上がり、糖尿病にもなりやすくなります。

内臓脂肪が厄介なのは、満腹感をもたらす「レプチン」というホルモンが分泌されにくくなるために、ついつい食べ過ぎになり、肥満を悪化させるのです。

コロナ自粛中、ついつい食べ過ぎになっていませんか。人は、たまったストレスを和らげようと、食べることで一時的に満たされ感を得ようとします。

明日は、この脂肪を減らすにはどうしたらいいかを書きます。

◆テレビ、ラジオでもおなじみの医師で作家の鎌田實氏が、長引く新型コロナウイルスの感染症との付き合いで、私たちにできること、いかに困難と向き合っていくか、じっくりとお伝えしていきます。