生活習慣病は生きていれば誰でも1つや2つは持っている、と思っている人がほとんど。しかし、それでいいのでしょうか。

多くの人は、将来のために土地や貯蓄などの資産の運用を熱心に行っていますが、それであれば、健康という生命財産にも目を向けて、自分で資産管理(アセットマネジメント)を行うべきです。

それでは、健康のための資産とは何でしょうか。何を管理すれば生命財産を増やし、生活習慣病知らずの自分らしい人生を過ごせるようになるのだろうか-。そこで重要なのが「4つのアセット」。重要な4つのアセットとは、「マインド」「運動」「栄養」「睡眠」です。

その中でも、健康に関わる4つのアセットの中心と言えるのがマインドです。マインドとは、日本語訳すると「精神・意識」という意味として知られています。もっと広く「心のあり方」と捉えてもいいでしょう。

このマインドがしっかりしていれば、運動する気も起こりますし、ダイエットもできます。もちろん、眠りにつくのもたやすくなります。マインドで生活習慣の形が決まるといっても過言ではありません。生活習慣を変える「行動変容」には、まずはマインド。皆さんの心の在り方や性格、価値観、考え方を認識することが大切なのです。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)