■ソロ活のすすめ

人との距離感が変化するなかで、1人時間を楽しみ、個を磨く人たちが増えています。これまで「周囲との調和」を大切にする一方で、二の次にされがちだった「個を大事にして生きること」に、ようやくスポットが当たり始めています。

■コロナ下で増える「ソロ活」

ぼくは毎日ウオーキングをしていますが、蓼科湖の周りもウオーキングコースの1つです。この辺りは、キャンプ場がいくつもあり、温泉もわいていています。はやりのグランピングができる施設も近くにあります。都市の人ごみを避けて、自然のなかでキャンプを楽しみ、気が向いたら温泉につかる。そんな遊びを楽しむ人たちでにぎわっています。

彼らを注意深く見ていると、1人客がけっこう多いことに気付きます。しかも、あらかたが中高年。いろいろとしがらみの多い年代だからこそ、1人の時間を満喫しているようにも思えました。

こうしたソロの活動、略して「ソロ活」はコロナ下で急速に広がっているようです。たとえば、1人映画、1人焼き肉、1人美術館、1人競馬、1人競輪…。好きなときに、好きなことを、自分の意思で行う。当たり前のことと言えば当たり前のことですが、ぼくはこの風潮がとてもいいことだと思っています。

■「ソロ立ち」をめざせ

ソロ活を繰り返しているうちに、自立の精神が強くなります。大切なことを人任せにせず、自己決定のできる人間になっていきます。それをぼくは「ソロ立ち」と呼ぶことにしました。ソロ立ちができる人が増えるといいですね。