■いい睡眠が体を守る

深い睡眠はノンレム睡眠といい、体と脳を休憩させてくれます。浅い睡眠はレム睡眠といって、心のメンテナンスをしてくれます。レム睡眠とノンレム睡眠は、1時間半ぐらいでサイクルを作っていることが多く、このサイクルがうまくいっていると、体・脳・心を守ってくれるのです。

■成長ホルモン

眠り始めの3時間ぐらいの間に、成長ホルモンが出ます。寝る子は育つと言いますが、実際そのとおり。体格を大きくするには、子ども時代に睡眠時間を多くとることが大事です。お子さん、お孫さんをスポーツ選手に育てたいと思ったら、早く寝かせることが大事です。

成人になっても、成長ホルモンは出ます。これは肌を若々しくしてくれます。女性は特に気になるところでしょう。男性も高齢になると乾燥肌になったりしますが、いい睡眠をとっている人の方が、老人性皮膚掻痒(そうよう)症などになりにくいといいます。睡眠はとても大事なのです。

■いい睡眠は肥満予防になる

いい睡眠をとると、コルチゾールというホルモンが出てきます。コルチゾールは、糖と脂肪から生成されるグリコーゲンを使ってエネルギー代謝を促進し、血糖値を安定させてくれます。いい眠りは、寝ている間にメタボ対策ができるということです。

コルチゾールが出るのは、夜中の3時ごろ。この時間に熟睡していることが大事です。トイレが近くなっている人は就寝時間を変える等して、2~4時ごろトイレに起きないようにしたいですね。