高血圧は脈活、すなわち生活習慣で下げることができます。それでも下がらない場合は薬を使いますが、まずは自分なりに脈活に取り組んでみましょう。

<野菜をたべよう>

食事では抗酸化物質を含む野菜が効果的です。動脈硬化は血液中の悪玉コレステロールが酸化されることで進行するので、体の中でも血管の酸化を防ぐために抗酸化物質がつくられています。しかし年齢とともにその力が落ちてくるので、食品から抗酸化物質をとることが大事なのです。

<おすすめはシナモンジンジャーティー>

抗酸化作用のある飲み物にシナモンジンジャーティーがあります。シナモンやジンジャー(ショウガ)には、血管の酸化を防ぐ抗酸化物質が含まれています。体が温まり、毛細血管の循環がよくなります。

簡単につくるなら、シナモンパウダーとチューブ入りのショウガを紅茶に入れるだけでつくれます。ぼくはちょっと本格的に、シナモンスティックを2センチほどに切り、生のショウガを薄く刻んで鍋で煮出し、それに紅茶を入れてつくっています。はちみつを入れるとおいしいですよ。

<タンパク質も大事>

タンパク質をしっかりとると高血圧のリスクが下がるという論文があります。タンパク質が少ないと血管がもろくなって、動脈硬化が起こりやすくなると考えられているからです。

脈活には、抗酸化力の高い野菜と、タンパク質を多く含む肉や大豆をバランスよくとることが大事です。(医師で作家・鎌田實)