SASの原因には大きく<1>首が太い、舌が大きい、舌の根本が太い、下顎が小さい、下顎が後退している、などの生まれつき気道がふさがりやすい方。<2>過度な肥満により気道が狭くなってふさがりやすくなっている方。<3>生まれつきや加齢により、のどちんこが太かったり、長かったり、のどちんこの後ろの粘膜が垂れ下がっていたりして、気道がふさがりやすくなっている方、の3種に分類できます。SASの検査としては簡易的に自宅で、または入院による睡眠時の呼吸状態や血中酸素濃度(SPO2)、音、脳波等を測定する方法があります。原因の検査は問診や内視鏡検査でのど周辺の状態を観察して判断します。
代表的な治療法にはCPAPという機械によって強制的に鼻から空気を送り、脳に酸素を届ける方法があります。CPAPは簡単そうな方法に見えますが、鼻腔(びくう)の正常化、鼻呼吸への移行、あおむけでの睡眠、等の条件を整える必要があります。根治的な方法ではないので生涯の装着と保険適用のための月1回の通院が必須となります。
<1>が原因の場合には保険適用での形成外科的な手術が可能な場合やマウスピースで対処可能な場合もあります。<2>が原因の場合には適切で継続可能なダイエットが必須です。<3>の場合にはレーザー日帰り手術が保険適用で可能な場合があります。
次回はレーザー日帰り保険手術について説明します。
◆都筑俊寛(つづく・としひろ)コレージュクリニック ザ・ペニンシュラ東京院長、フランス国立神経学研究所客員教授、医学博士、日本耳鼻咽喉科認定専門医。01年よりいびき、鼻アレルギーに対するレーザー日帰り治療に特化を始め、レーザー日帰りいびき手術の総件数は2万4000例を超える。現在はエクソソームを活用した老人性難聴の治療や難病の予防、QOL改善にも取り組んでいる。

