仕事などのストレスを抱えていると、1日を締めくくる夕食では「ビールを1杯」飲みたくなる人もいるだろう。でも、日々の晩酌を続けていたらおなかが出て「ビール腹」。やはり、ビールはよくないのか。

「内臓脂肪を落としたい人が飲酒をすると、アルコールの分解でブドウ糖が使われるため、むしろよいといえます」と、栗原クリニック東京・日本橋の栗原毅院長。「内臓脂肪の名医が教える 痩せるお酒の飲み方」(日本文芸社)などの著者である。

「適量ならばビールやワイン、日本酒、ウイスキー、焼酎でも、休肝日なしで飲んでも大丈夫です。ただし、おつまみを食べ過ぎない。また、焼酎を甘いシロップなどで割ってしまうと、糖質を多くとりすぎてしまうので注意しましょう」

甘いシロップで味付けされた焼酎は口当たりがよいが、食品栄養表示に「ブドウ糖果糖液糖」、「果糖ブドウ糖液糖」「高果糖液糖」と書かれていたら要注意。これらはトウモロコシから作られるコーンシロップと称し、血糖値を上げ、中性脂肪をためやすいのだ。ジュースや炭酸飲料水のほか、菓子パンや洋菓子、アイスクリームなど、さまざまな食品に使用されているので、製品裏のラベルに記載されていないかチェックを。口当たりがよい製品を知らぬ間に食べていると、「コーンシロップ腹」になりかねないのでご用心。

「焼酎はお湯割りやお茶割りがお勧めです。お茶は糖質の吸収を抑制する働きがあります。食前に飲んだり、チェーサーとして活用していただきたいと思います」と栗原院長はアドバイスする。