ビタミンは免疫力を高める大事な栄養素。「ビタミンB12」には、タンパク質の合成やアミノ酸の代謝を助けてくれるはたらきがある。血液中の赤血球の生成にも重要な栄養素で、食品としては貝のアサリやカキ、魚のサンマなどに多く含まれている。東京慈恵会医科大学付属病院栄養部の管理栄養士、赤石定典さんはこう解説する。

「同じビタミンB群の仲間の1つに、『ナイアシン』という成分があります。ナイアシンは、糖質や脂質、タンパク質などの代謝の補酵素としてはたらきます。また、ビオチンという成分は、糖質、脂質、タンパク質の代謝を助け、アミノ酸からブドウ糖を作る際、必要な栄養素です」

ナイアシンは、魚類のカツオやたらこ、動物のレバー、キノコのエリンギなどに豊富な栄誉素。ビオチンは、シイタケ、卵、レバーなどに多い。

「ビタミンCは、抗酸化作用があり、コラーゲン生成の補助や、メラニン生成の抑制などから皮膚(肌)の健康に役立ちます。代謝を上げ、脂肪細胞へのエネルギー供給を抑えてくれます」

ビタミンCはブロッコリー、ジャガイモ、キウイなどに多い。

さらに「ビタミンD」。 「骨吸収と骨形成にかかわるカルシウムやリンの濃度を調整するほか、筋力を強化しエネルギー消費を高めるはたらきがあります」

ビタミンDは、サケやマグロなどに豊富に含まれている。「ビタミンE」は、脂肪が酸化するのを防いで老化を抑えてくれる。「動脈硬化や生活習慣病の予防に役立つアンチエイジングビタミンともいわれています」。ビタミンEはナッツ類、アボカド、カボチャなどに多い。