東京慈恵会医科大学付属病院栄養部の管理栄養士、赤石定典さんはこう話す。

「ヨーグルトは、乳に乳酸菌を加えて発酵させたものです。動物性の乳酸菌はほとんど胃酸で死んでしまいますが、植物性の乳酸菌であるみそや大豆のヨーグルトは胃酸に強く、生きたまま腸に届きます。とはいえ、胃酸で死んだ菌も善玉菌のエサになってくれるという良さがあります」(赤石さん)

そのほか、「酢」の成分である「グルコン酸」という成分には腸内の善玉菌のエサになり腸内環境を整えてくれるというはたらきも。

「酢に含まれるクエン酸は、カルシウムの吸収を助けます。カルシウム不足は骨をもろくして造血機能を下げるので免疫細胞をつくる力を弱めてしまいますが、魚などと一緒にとるなど上手に利用するとよいでしょう。酢と食物繊維あるいは、ほかの発酵食品と組み合わせるなどするとより健康効果を高められるでしょう」(赤石さん)

漬物には糖質の代謝を助ける「ビタミンB1」や、脂質の代謝を促進する「ビタミンB2」、抗酸化作用で細菌を撃退し免疫機能を高める「ビタミンE」などが豊富に含まれている。ビタミンB2は粘膜で外敵を防ぐ機能や粘膜、皮膚の代謝を助けてくれるそうだ。

上手に活用したい。