東京慈恵会医科大学付属病院栄養部の管理栄養士、赤石定典さんはこう話す。

「私の経験からいえば、健康で長生きしている人たちに共通することは、皆さん、なんでも食べているということです。“なんでも”というのは、実はいろいろな食べ物という意味です。たとえば肉が好きな人、魚が好きな人などさまざまですが、タンパク質をきちんととり、野菜や果物、主食もぜんぶ、バランスよく食べている。そのためには胃腸が丈夫でなければいけないし、胃腸が丈夫な人が長生きしている、免疫力がある人が長生きしているということがいえると思いますね」

ふだんから忙しい毎日を送っている人などは、つい食事を抜いてしまったり、偏ったものばかり食べてしまいがちになる。そこでちょっとした工夫をしてみてはどうだろう。赤石さんが続ける。

「日常、不足する栄養素は“プラス1品”で補いましょう。たとえば、昼食が牛丼としましょう。牛丼にはご飯(主食)の上に肉、つまりタンパク質があって。ないものは野菜ですね。そこで野菜サラダをプラスする。するとバランスが良くなります」

プラス1品で食事の質がぐっと上がるというわけだ。

「おにぎりとお茶という組み合わせだとバランスはよくありません。そこでもう1品をプラスしてみましょう。お茶を豆乳にするだけでもタンパク質がプラスできます。そのようなイメージを心がけるとよいと思います」(赤石さん)

免疫力アップにぜひ“もう一品”を。