たとえばバランスの良い料理のひとつが「鍋料理」だ。主食、タンパク質、野菜がそろって、とくにこの時期は体を温めてくれる。

東京慈恵会医科大学付属病院栄養部の管理栄養士、赤石定典さんがアドバイスする。

「体を温めることで血行がよくなり、免疫を高めるリンパ球が増えるといわれています。体温が1度下がると免疫力は30%低下するとされているのです。体温の4割以上は筋肉で作られますので筋肉量の低下はそのまま体温を下げることになります」

コツは、<1>体を温める食材を食べる<2>筋肉量を増やして基礎代謝を上げる<3>入浴で体を温める。

赤石さんがいう。

「今度、ドジャースに移籍した大谷翔平選手は、睡眠と食事を大事にしていると聞きました。しっかりと睡眠をとることで、副交感神経が優位にはたらき、腸内環境を整えることにつながります。先に紹介した、暴飲暴食、過度なアルコール摂取、偏った食事、睡眠不足、疲労をためるといったNG行動は免疫力を下げる要因です。そのため次の3つのR、つまりリラックス、リフレッシュ、リセット、をすることを意識しましょう」

そのほか、日光浴をすることでビタミンDを増やす、口の中を清潔に保ち雑菌から身を守ることが大事という。

「人は“笑顔”が大切です。笑顔になれば免疫細胞が活性化されます。副交感神経が優位になるので体がリラックスしてストレス解消にもなるでしょう」(赤石さん)。