腸内フローラを調べるFlora Scan(R)(フローラスキャン)を提供するプリメディカ社の佐藤摩耶さんが続ける。

「腸内フローラの5つのタイプの中で、タイプEの人がもっとも健康な人の割合が高く、理想的だとされました。タイプBもそうした傾向があります。一方、タイプAやタイプDでは、心疾患や肝疾患、あるいは腸疾患などとの関連度が高い傾向にありました」

日本人を対象にしたこうした研究は世界初。検査を受けた人の結果はパソコンやスマホから確認ができるなど利便性も高いという。継続して受けることで過去の結果と比べることができるのも特徴だ。腸内環境は食事で変わるかというデータもある。

「1回目の検査から2カ月間にわたり“腸活”を意識した食生活のあと、2回目に検査した取り組みでは、参加者27人のうち12人の腸内フローラのタイプが変わりました。そのうち8人はより健康的なタイプになったのです」(佐藤さん)。

炭水化物が多く食事に偏りがみられた「タイプC」だった4人が、より健康的なタイプBやタイプEに改善した。プロのラグビーチームの協力で行ったケースでは、腸内環境の改善が体調管理方法のひとつとしてその重要性を実感する選手もいたという。

「たとえば食物繊維は、腸内細菌のエサになる大切な栄養素ですが、腸内環境は食物繊維の摂取量が重要だということが知られています。タイプAやタイプDという腸内環境のあまりよくない方には食物繊維の摂取をオススメしたりしています」(佐藤さん)。