体内時計の研究は進んでおり、同じものを食べても、いつ食べるかによって栄養の吸収率が変わってきたり、いつ運動すると脂肪が燃焼しやすいかといったことがわかってきました。学問では「時間栄養学」「時間運動学」といわれる分野です。

たとえば、栄養学ではカルシウムをとると骨が丈夫になることがわかっていますが、時間栄養学では、朝よりも夜のほうがカルシウムの吸収率がいいという時間の視点が加わります。

時間運動学では、こんな研究があります。オーストラリアのメルボルンのベイカー心臓・糖尿病研究所によると、朝の運動は高齢者の意思決定などの認知能力を改善させるといいます。朝、体を動かすと、記憶力や意思決定能力、集中力など認知機能が向上するというのです。

【朝メシ前の運動】

イギリスのバース大学などの研究では、朝食前に運動するグループと朝食後に運動するグループと分けて、脂肪量を比較しました。すると、朝食前に運動したグループのほうが2倍も脂肪燃焼量が多かったのです。朝食前に運動したグループは、血糖値を下げるインスリンの反応能力が高まり、血糖値が安定していることもわかりました。朝食前の空腹な状態で運動すると、筋肉組織に蓄積された脂肪が燃焼されやすくなるためと考えられます。

【朝ベジがいい】

トマトに含まれる抗酸化物質リコピンは、夕食より朝食で摂る方が吸収がいい。多くの日本人は、1日の野菜摂取量があと50グラム足りていません。朝に野菜を摂ることをぼくは「朝ベジ」と呼びました。