「肺がん」と分かると、これからどう対応するかが重要です。どのような治療を受け、治していくかを判断していくうえで、必ず知っておかなければならないのが「肺がんがどの程度進行しているか」ということです。
その時に重要になるのが、がんの進行度である「病期」です。病期は「TNM分類」によって決められています。「T因子」は腫瘍(Tumor)の広がり具合。「N因子」はリンパ節(Lymph Node)への転移の状態。「M因子」は転移(Metastasis)のMですが、この場合は遠隔転移の状態です。肺がんの病期分類は、世界共通。胃がんの病期分類は日本特有の取り扱いがあるのですが、肺がんは国際的に同じなのです。
この世界共通のTNM分類はT、N、Mそれぞれで、さらに細かく分類。たとえば、T分類はがんが3センチ以下のT1から、がんが7センチ以上のT4まで分類され、T3、T4は1段階だが、T1、T2はさらに4段階、2段階に分類されています。このように詳細に分類したT分類のほか、N分類、M分類が加わります。
これら分類の組み合わせにより病期が決定されるので、病期分類は非常に細かく分かれます。1期を見てみましょう。少し前は1A期、1B期くらいでしたが、今は1A期だけでも1A1、1A2、1A3に分かれています。病期分類は細かくなっていますが、その基本は、腫瘍の大きさ、転移があるか否かで分類しているのです。
肺がんは、まずは「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」の2つに大きく分類されます。そして、治療は病期で考えますが、小細胞肺がんと非小細胞肺がんでは大きく違ってきます。それは、次回に--。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)

