「阿部チルドレン」が躍動した。巨人阿部慎之助2軍監督(40)率いるファーム(紅組)が、元木ヘッドコーチが指揮した1軍(白組)との紅白戦に7-1で快勝。2軍監督“初采配”を“初白星”で飾った。

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まず、キャンプ4日目に紅白戦を行う意義について、私なりの意見を言いたいと思う。原監督をはじめ、首脳陣の立場から言うと、この時期の紅白戦は“賭け”になる。選手の状態が整っていなければケガのリスクが高くなるし、フィジカル面を鍛えなければいけない期間を選手に“お任せ”するのだから、失敗した時のリスクは大きい。ただし巨人など、ある程度の戦力が整い、競争意識が高いチームなら理想的なスケジュールだと思う。実際、この日に行われた巨人の1軍対ファームの紅白戦は有意義な実戦練習になっていた。

ファームの紅組には、覇気の高さを感じた。2点リードの4回1死一、二塁、1ボール2ストライクから2番の増田大が内角高めのボール球を空振り。二走が三塁タッチアウトで三振ゲッツーでチェンジとなった。おそらくエンドランをかけていたのだろう。2点リードで動きやすい場面だが、投手は荒れ球で次は3番打者。流れが変わりかねない展開だったが、続く5回も相手のミスに乗じて3点を追加した。闘争心のあるチームは、こうした悪い展開をはねのける典型的な攻撃だった。

途中出場だった村上は2打数2安打。2本目のヒットの後、2球続けて二盗を仕掛けていた。残念ながらファウルと死球で盗塁にはならなかったが、アピールの気持ちは十分に伝わっていた。

一方、1軍メンバーといっても主力ではない白組で、気迫を感じたのは、数人しかいなかった。1軍でレギュラーや1軍定着を目指す立場の選手は、調整をおろそかにしていたようには見えなかったが、何でもないゴロを後逸したり、ふがいない失点をしたり、のまれていた。なんだかんだいっても、闘争心は上達への原点。今オフの補強は例年のように運ばなかった巨人だが、激しい競争力はチーム力の底上げになるだろう。(日刊スポーツ評論家)

白組に勝利し、試合後ベンチで選手たちとミーティングを開く阿部2軍監督(左)(撮影・加藤諒)
白組に勝利し、試合後ベンチで選手たちとミーティングを開く阿部2軍監督(左)(撮影・加藤諒)