次は梅野隆太郎の起用法か。快勝を見終え、そんなことを考えていた。難敵・床田寛樹を序盤から攻略。今季ワーストだった連敗を「7」で止めた。今月初めて甲子園で勝ち、虎党もチームもホッとひと息というところだろう。

相手のミスにも助けられた試合だった。1回に中野拓夢の三ゴロを坂倉将吾が送球エラー。さらに佐藤輝明の右翼への打球に対する佐々木泰の動きだ。いったん前に出る様子を見せた後で頭上を抜かれた。そんなこともあっての3点である。

もちろん、いまは勝てばいい。すでに内容どうこうを言う時期は過ぎている。森下翔太にも1発が出たし、スッキリと勝って流れが変わればいいのだ。

手前みそだが15日の敗戦後に「流れを変えるのは木浪聖也か」と書いた。そして、この日、いきなり昇格してのスタメン。安打はなかったが横っ跳びでライナーを処理するなど、元気なところを見せた。

なによりスタメン発表で木浪の名前がコールされたときの盛り上がりがいい。やはり、彼はそういうものを持っている。直接関係があったかどうかは分からないが、この昇格が連敗ストップのキッカケになっていればいいと思う。

そこで、もう1人、名前が呼ばれると虎党が盛り上がる選手の存在だ。梅野である。今季はこの日も高橋遥人とバッテリーを組んだ伏見寅威が加入。正捕手の坂本誠志郎と併せ、実績ある捕手が3人いる体制だ。

その梅野が約1カ月、試合に出ていない。最後に出場したのはファームで石井大智が復帰登板した8月23日のソフトバンク戦(SGL)だ。その後、同26日に昇格しているがそこから試合には出ていない。1軍で最後にマスクをかぶったのは8月14日だ。

スタメンマスクはもちろん、途中出場もない。この日は点差がつき、ひょっとして…と思ったが最後まで伏見だった。誰を起用するかは指揮官・藤川球児が決めること。それはいいが、どこかで起用しておかないと「いざ」というとき不安なのではないか。プロの世界、いくらベテランでもそれは同じだろう。

「各選手、チーム、一致団結して向かうところはありますからね」。球児はこの日、そんな話をした。巨人に1ゲーム差をつけ、マジックは「13」に。一致団結のためにもマネジメントの部分で梅野の起用法は重要では…と思っている。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)