「『健大高崎の石垣』と言ったら自分というイメージを植え付けたい」。健大高崎の2年生エース石垣聡志投手が力強く言った。
今春から背番号「1」を背負う右腕。大量リードの5回にリリーフで1回登板し、最速142キロ、1安打無失点と危なげない投球を見せた。「まっすぐでゾーンに投げることを心がけた」。オール直球勝負で挑んだ。全20球中16球が140キロ超え。「自分の感覚よりもスピードが出ている」とアベレージは確実に底上げされていた。
成長の裏には今春の関東大会での気づきがあった。準々決勝で対戦した横浜のプロ注目右腕・織田の投球をベンチから凝視。「体の使い方やしなやかさが自分と違う」と感じフォーム変更に着手。課題だった「体の開き」を抑えるため、ステップを変えてリリース時に力が爆発させる理想のフォームに近づきつつある。
健大高崎の「石垣」といえば、2年前のセンバツ優勝に貢献し、ロッテにドラフト1位で入団した石垣元気投手(18)が全国的にも有名だ。血縁関係はないが、同じ名字の大先輩について「元気さんの存在のおかげで名前を覚えてもらえる」と感謝しつつも、「これからは自分が新しい『健大高崎の石垣』になる」と覚悟を示した。
ロッテ石垣からは、引退時に「お前がこのチームをまた甲子園に連れて行ってやらないとダメだ」とバトンを託された。大会3連覇で聖地へ。青柳博文監督(54)は「初戦から非常に頼もしいピッチングを見せてくれた」と目尻を下げた。「健大高崎の石垣」が新たな伝説を刻む。
◆石垣聡志(いしがき・そうし) 2009年(平21)4月9日、沖縄・石垣市生まれ。4歳から野球を始める。石垣第2中では「八重山ポニーズ」所属。目標の選手は八重山ポニーズの先輩・西武平良とロッテ石垣。家族は両親と兄。183センチ、84キロ。右投げ右打ち。

