駒大高が早実を破り、ベスト8進出を決めた。エース山本拓弥投手(3年)が3失点完投。9回裏に早実の粘りに2失点を喫したものの、最後は外角低め直球で見逃し三振に仕留め、ガッツポーズで締めくくった。

駒大高・川端教郎監督(44)は「3回戦の法政戦で山本を投げさせず、今日に向けて温存できたことが勝因」と話した。その信頼を寄せられた背番号1は、試合後「みんなのためのピッチングができた」と汗を拭った。持ち味のスライダーと直球を軸にテンポ良くゴロの山を築いた。最速は138キロ。早実の2番西村、4番田中を特に警戒し、「コントロールを意識して繊細に攻めた」と狙い通りに封じ込めた。

その独特な投球フォームは、小学5年の時に憧れたドジャース山本を手本にしたもの。さらに練習器具の「やり投げ」も自費で購入した。前日17日に使用し、「体全体を使わないと遠くに飛ばない。実は昨日はいつも以上に飛んでいた」と笑った。

エースの力投に応えるように、打線も16安打7得点と小刻みに得点を重ねた。川端監督は「新チーム結成以来、散々いろんなことを言ってきて、自分たちで考えるチームが本当にできた」と目を細める、監督はバントや盗塁のサイン程度で、相手投手の攻略や狙い球の絞り込みは選手たちがグラウンド上で話し合って決めているという。

今大会は初戦から大学付属校との対戦を勝ち上がってきた。初戦2回戦は中大付、3回戦は法政、そして今回の早実だ。初戦の中大付戦では、試合前に「大学(駒大)は現在2部で、中大さんは1部。ここで勝ったら俺たちも1部昇格だ」などと冗談を言い合い、付属校対決のプレッシャーを楽しむ強さもあったという。

早実撃破で勢いに乗り、夏は初となる甲子園出場を目指す。山本は「やることは変わらない。自分たちの野球に集中して、1つずつ勝っていくだけ」とさらなる高みを見据えた。

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