「大ちゃんフィーバー」以来の快挙に、曇り空だった神宮球場にも、9回はまぶしい日差しが差し込んだ。関東第一が二松学舎大付を破り、44年ぶりの3連覇を達成。当時は東東京所属だった荒木大輔を擁した早実以来の偉業を成し遂げた。
投打に隙はなかった。初回、井口瑛太内野手(3年)の左前適時打を口火に打者9人の猛攻で4点を先制。3回までに10安打を放ち、4回終了時点で9点差をつけた。投げてはエース石井翔投手(3年)が5回まで無失点。6回にソロ本塁打を浴びたが、最後まで流れを渡さなかった。
新チームから掲げた目標は「夏の3連覇」。米沢貴光監督(50)は、「弱いぞ。先輩と同じことをやっていて勝てるわけがない」と厳しい言葉を投げかけ、さらなる成長を求めてきた。2年前の夏、甲子園準優勝をアルプス席から見届けた主将の井口は「勝ってきた先輩たちを見て、良いところをまねしながら、自分たちの良さを出そうと思った」と振り返る。その積み重ねが、7試合で45得点、5失点という数字につながった。
チームとして11度目の夏の甲子園切符を手にした。井口は「甲子園の怖さは分かっている。でも自分たちなら跳ね返せると思っている」。先輩たちが築いた歴史を超える「関東第一フィーバー」を巻き起こす。【栗林真菜】
◆関東第一 1925年(大14)創立の私立校。生徒数は2705人(女子1421人)。野球部は27年創部。部員数は88人。甲子園出場は春7度、夏11度目。最高成績は87年春、24年夏の準優勝。主な卒業生に元巨人オコエ瑠偉、中日石橋康太ら。所在地は東京都江戸川区松島2の10の11。乙幡和弘校長。

