横手(秋田)は敦賀気比(福井)に大敗し、初戦で涙をのんだ。
試合後、主将の熊谷昌太内野手(3年)は「県民のみなさんには本当に申し訳ない気持ちが大きいです。エラーが続き、大量失点につながってしまった」と目を真っ赤にし、言葉を振り絞った。
守備が崩れた。3回だ。無死一塁でエース佐藤宙斗投手(3年)が一塁へ牽制(けんせい)悪送球。3-0となった2死一、二塁からは一ゴロを捕球した武田修治内野手(2年)が適時失策を犯し、リードは5点に広がった。さらに、2死二、三塁で安部佳昭外野手(2年)が左前打を後逸。ミス連発でこの回大量5失点を喫した。
熊谷主将は「試合前から『ミスは仕方ない』って話をしていたんですけど…。もっと周りで声かけをしていれば、流れを止めることができたかもしれなかった。敗因の一つかなと思っています」
それでも、今大会が57年ぶりとなる2度目の出場。県内有数の公立進学校でも知られる。文武両道を貫き、半世紀以上のブランクを経て甲子園に帰ってきた。当然、県民の期待も大きく、この日の一塁側アルプスは超満員。大応援団が駆けつけ、スクールカラーの紫色に染まっていた。熊谷主将は「自分たちの力になったと思います。でも、応援に応えられない結果になってしまった…。勝ちたかったのが正直なところですけど、最後甲子園で全員で戦うことができた。試合を通じて楽しめたのは良かったと思います」。涙をぬぐい、充実感をにじませて夢舞台を後にした。

