拓大紅陵(千葉)が34年ぶりの夏勝利を決めた。

先発の宮沢和聖(とあ)外野手(3年)が、コンパクトな腕の振りから、カーブとチェンジアップでカウントを整え、右バッターへの膝元へ食い込む真っすぐ、スライダーで奪った三振は8。「低めを意識して、コントロール重視で投げました」。制球良く投げ7回を3安打無失点で後ろにつないだ。

昨秋、県大会3回戦で先発するも6回を投げ9安打6失点。メンタルの弱さを露呈した。「秋は焦ってしまって、ストライクが入らず、自分らしいピッチングができなかった」。冬はブルペンで常に試合を想定し投げ込んだ。「常日ごろから準備をやっていかないといけない。そこを意識して練習しました」。

3日前、坂巻監督から先発を告げられると「ヨッシャ来た!みたいな感じで。めっちゃ楽しみでした」。弱かった自分はもういない。中2の秋、YouTubeで見た拓大紅陵の応援を見て「ここで野球をやりたいと思った」と、入学のきっかけを作ってくれた吹奏楽の演奏を背に、集中力を高めた。「鳥肌が止まらなかったです」。安打を許しても冷静に投げきった。

「今日は気持ちよかった。これからも1戦1戦自分たちらしく、元気のあるプレーをしていきたい」。成長を見せたマウンドに、胸を張った。

【甲子園速報】拓大紅陵が34年ぶり白星 花咲徳栄-仙台育英ほか 第4試合は順延