県内60連勝中の神村学園(鹿児島)が、佐野日大(栃木)に敗れ、2回戦で敗退した。

神村学園の背番号1、龍頭汰樹投手(3年)の夏が終わった。

2点を先制された直後の3回2死三塁から2番手で登板した。8回まで無失点投球も、1-2で迎えた9回だ。1死二塁から相手6番にダメ押し打を打たれた。1ボールからの2球目、外角直球をセンターへ運ばれ「少しの甘さが、1点につながってしまった。最後に投げ切ることができず、ほんとうに悔しいです」。6回1/3を5安打1失点の好救援も、最終局面で投じた1球を悔やんだ。

最速は140キロ。150キロを超える武器がない分、キレと制球を磨き続けた。内外角のコースへ丁寧に投げ込む。真っすぐにフォーク、スライダー、カーブなどの変化球で緩急もつけた。“剛”ではなく“柔”で勝負。3者凡退は2イニングのみも、走者を背負ってから粘りの投球が光った。

「いろんなプレッシャーもあったんですが、エースナンバーを背負う以上は、チームの勝敗を握っているので。そこは自信を持ってマウンドに上がると決めていました」

夏の鹿児島大会は4試合に登板。計21回2/3を無失点に抑える快投を演じ、大会4連覇に貢献した。今大会初戦の東筑(福岡)戦ではリリーフで4回2/3を無失点。自身にとって33イニング目で今夏初失点を喫するも、大会を通じエースの責務を全うしていた。試合後、小田大介監督は「龍頭なしでここまでこられなかった」と目尻を下げた。

憧れの選手にドジャース山本由伸を挙げ、将来的な目標に大学からプロ入りを掲げた。そして「いずれは世界の舞台でプレーできるような選手になりたい」とビジョンを描いた。