横浜高で甲子園春夏5度の優勝を誇り、通算51勝を挙げた渡辺元智さんのお別れの会が14日、横浜市内で行われた。渡辺さんは8月17日に81歳で死去した。

23年まで日大三(西東京)を率いてしのぎを削った小倉全由氏は横浜を率いた渡辺さんとの思い出についてサヨナラ勝ちした2001年の準々決勝での戦いを挙げ「やっぱり思い出があります」と振り返った。

激闘を制し、日大三は同大会で夏の甲子園で初優勝を果たした。「もうあの時にねえ、本当に横浜の強さってのをすごく見せてもらって。うちがね、前半に点取ったんですけども、それこそなんか怒涛のごとくっていうのが、ああいう攻めなのかなって。後半攻められて」と懐かしそうに話した。

その後の国体で出会った際には「いいチーム作ったな」と声をかけられたことも明かした。その後、渡辺さんが高校日本代表の監督を務めた2011年の第9回AAAアジア野球選手権大会後には日大三から出場いていた選手らにも変化があったという。指導の影響を受けた横尾俊建内野手や畔上翔外野手が決勝に勝利した次の日の朝も素振りをしていたという。

「そのことはやっぱりうれしかったですね。選手が一生懸命やってくれた結果を見て、そしてバットを振ってる姿見て。(投手の)吉永も決勝で使ってもらってね」

解説席で一緒になることもあった。「『足も腰も悪いんだ』って言って。おそらくお前らがこれから高校野球を(引っ張っていく)っていうね。自分がそんなこと言われてもね。そんなあれじゃないんですけども、そういうふうに声をかけていただいてっていう。試合を離れた時の温かい言葉がすごく自分の中に残っていますし、またいい勉強をさせてもらいました」と感謝した。

お別れの会にはプロアマの関係者が多く集まった。横浜OBの愛甲猛氏、DeNAの鈴木尚典コーチ、筒香嘉智、度会隆輝、ソフトバンク近藤健介、日本ハム浅間大基、万波中正、元ロッテの成瀬善久氏らが参列した。高校野球界からも横浜の村田浩明監督、前帝京監督の前田三夫氏、大阪桐蔭・西谷浩一監督ら多くの関係者が集まった。