日本では日本ハム大谷が二刀流選手として活躍しているが、メジャーでも今季は二刀流がブームになってきた。ジャイアンツのマディソン・バムガーナー、カブスのジェーク・アリエッタ、カージナルスのアダム・ウェインライトら打撃に自信を持つ投手が「僕らをオールスターのホームラン競争に出してくれ」という運動を起こし、盛り上がっている。
バムガーナーは今季ここまで14試合、40打席に立ち、打率こそ1割台だが2本塁打、5打点と強打者ぶりを発揮。大リーグ公式サイトのデータによると、バムガーナーは直近190打席で11本塁打を記録しており、これはナショナルズのブライス・ハーパー、エンゼルスのマイク・トラウトというメジャーを代表する若き強打者たちとまったく同じ数字だという。高校時代は投手として優秀な成績を挙げると同時に、3年生のときには打率4割2分4厘、11本塁打、38打点をマークしたというから、もともと打撃の才能もずばぬけていたようだ。
そのバムガーナーが「ホームラン競争に出たい」と発言したのをきっかけに、アリエッタもすかさず「バムが出るなら、オレのことも出さなくちゃならないだろうね」と自信満々。アリエッタは今季ここまで12試合、32打席で打率2割6分7厘、1本塁打、5打点と好成績をマークしており「バムは打球を遠くへ飛ばすが、オレだってそうさ。ホームラン競争は精神的にも肉体的にも疲弊すると思うけど、絶対に面白い経験になる」と熱望している。
その後、我も我もとホームラン競争出場を希望する投手が続出し、バムガーナーから始まったこのムーブメントは拡大し続けている。メジャー球界のご意見番的存在でもあるカブスのジョー・マドン監督も「野手のホームラン競争より面白いかもしれない。野手よりスイング数を少なくした縮小バージョンでやればいい」と、具体的な案まで提示し後押しした。
思い返せば今季開幕前、ジェフ・マンフレッド・コミッショナーがナ・リーグにもDH制を導入する可能性を示唆しいよいよ投手の打撃機会がメジャーから消滅するのかというムードになった。打撃好きな投手たちがそれをきっかけに奮起したのが、今のムーブメントにつながっているのかもしれない。




