2026年のメジャーリーグで、私が期待している初夢をご紹介しましょう。
米国は「セミクインセンテニアル」建国250周年を迎えます。1976年の建国200周年以来となる“The Star Spangled season”です。同時にナ・リーグも創設150周年という歴史的な節目を迎えます。
そのナ・リーグで2年連続優勝、さらにワールドシリーズ2連覇を成し遂げたドジャース大谷翔平投手にとって、最大の目標は3連覇、いわゆる「スリーピート」です。かつて、アスレチックスで50年間も指揮を執った名将コニー・マック監督の「3連覇してこそ真のチャンピオンだ」という言葉を思い出します。
そんな中で大谷は、本格的な投打二刀流復活のシーズンとなります。3月26日(日本時間27日)の開幕から投打にフル回転の活躍が見込まれます。そうなると、まずは3年ぶり3度目の「2桁勝利&2桁本塁打」に期待です。さらにメジャー史上初の「10勝&50本塁打」と期待が膨らみます。
投手としては4年ぶり2度目の規定投球回到達がノルマになります。もし162イニングの規定投球回に達すれば、投手3冠部門で初タイトル獲得の可能性が出てきます。そのうえ初の投打ダブルタイトル獲得も期待。サイ・ヤング賞とMVPの両取りも見えて来そうです。
一方、打者として最大の注目は、史上3人目の3年連続50本塁打なるかです。大谷は22年から34本、44本、54本、55本と3年連続でホームランが増加。このペースで行くと50本どころか、メジャー史上8人目となる夢の「60本」さえ手が届くところに来ています。
大台到達の鍵となるのは、ホームラン率だと思います。なぜなら、22年にアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が62本塁打、昨年カル・ローリー(マリナーズ)が60本塁打を放った時、いずれも10打数未満に1本の割合でホームランを量産。それに比べて大谷は、11打数台に1本の割合だったからです。
ひそかに期待しているのが夢の「3冠王」です。ホームランバッターにとって最大の難関は、首位打者のタイトル獲得。しかし、近年メジャーは投高打低で、昨年ナ・リーグの3割打者は1人だけ。それもトレイ・ターナー(フィリーズ)の打率3割4厘だったからです。
でも、やはり「世界一の選手」として一番期待したいのはサイ・ヤング賞です。既にバリー・ボンズに次ぐ歴代単独2位となる通算4度もMVPを獲得。となれば、投手として最高の栄誉であるサイ・ヤング賞が欲しいはず。同僚のエース山本由伸投手と日本人同士の初タイトル争いが見ものです。
その他には、昔から一流ホームランバッターの証しと言われる、通算300本塁打も目前です。ここまでメジャー8年間で通算280本塁打をマーク。メジャー史上165人も達成していますが、現役では9人しかいない偉大な金字塔。投打二刀流で達成すれば、ベーブ・ルース以来2人目となります。
最後は今年3月に第6回が開催されるWBCです。23年の前大会で投打に活躍し、MVPと3大会ぶり世界一に輝いた大谷が参加を表明。2大会連続4度目の世界一を目指します。そう考えると、誰よりもチームの勝利にこだわる大谷にとって、今年の最大目標はWBCとワールドシリーズの「ダブル世界一」と言えそうです。でも、やはり個人成績ではサイ・ヤング賞&MVPの同時受賞、夢の60本塁打、一昨年惜しくもシーズン最終戦で逃した3冠王のいずれかを夢見たいと思います。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)




