エンゼルスはアルバート・プホルス内野手が現地29日、左膝の手術を受けたと発表。今シーズン残りの欠場が確実となった。

2001年にカージナルスでメジャーデビューしたプホルスはいきなり打率3割2分9厘、37本塁打という記録を残し、ナ・リーグ新人王を受賞し、MVP投票でも4位に入るという鮮烈なデビューを飾った。以降、10年連続で「打率3割、30本塁打、100打点」をマークし、ナ・リーグ最優秀選手に3度選出されるなどMLBを代表する強打者として君臨してきた。

2011年12月に10年総額2億5400万ドルという大型契約でエンゼルスに入団したが、脚の故障に悩まされるようになる。それでも過去4シーズン平均154試合に出場、メジャーのキャリア17年間を通しても左足裏筋膜部分断裂で故障者リスト入りした2013年以外は140試合以上に出場しているタフな選手として知られていた。

今シーズンはここまで117試合に出場し、打率2割4分5厘、19本塁打、64打点をマーク。5月には史上32人目の通算3000本安打を達成した。ただ歴代6位に並ぶ630号本塁打を放った翌日の7月14日には左膝の炎症で10日間の故障者リスト入りするなど故障を抱えてのプレーが続いていたのである。それでもリスト入りするまでは連続して複数の試合を欠場することはなく、持ち前のタフさを示していた。

さらに近年プホルスは指名打者での起用がほとんどだったが、二刀流の大谷翔平投手が加入したことにより今シーズンは本職である一塁に復帰していたことも負担になったのかもしれない。本人は一塁の守備に就くことを強く望んでいたのだが。

MLB公式サイトによれば「エンゼルスの一塁手であるアルバート・プホルスは水曜日に左膝の関節鏡視下手術を受け、残りの今シーズンに出場できないことが予想される」ということだ。復帰までには一般的に6~8週間かかるということで、29日現在ア・リーグ西地区で首位アストロズから18ゲーム差の4位に沈むエンゼルスにプレーオフ進出の目は無く、事実上今シーズンの復帰はない。プホルスもその点を考えてこのタイミングでの手術に踏み切ったのかもしれない。

投手での復帰が間近とも見られている大谷だが、プホルスの離脱で打撃での一層の活躍が期待される。