インディアンスが本拠地プログレッシブ・フィールドでアメリカ先住民の頭飾りやフェースペイントをしたファンを許可しないことを発表した。

これは現地3月31日、5日に予定されているタイガースとのホーム開幕戦を前に発表した今シーズンのファン服装規定で明らかにされたもの。

規定では「アメリカインディアンの文化や伝統を参照したり、流用したりするようなスタイルの頭飾りやフェースペイントを含む、無秩序で手に負えない破壊的な行為を行ったファンは、退場または入場を拒否される可能性があります。不適切または攻撃的な画像、言葉、服装、フェースペイントは、覆うか取り除かなければならず、それができない場合は、退場または入場拒否の理由となります」と書かれている。

プロアメリカンフットボールNFLのカンザスシティ・チーフスも昨年本拠地アローヘッド・スタジアムでやはり頭飾りを禁止していた。

その一方で、クリーブランドのファンはチームのマスコットである「チーフワフー」をモチーフにした帽子や服を着用することは依然許されるという。チームは2019年に長年人種差別的と議論となってきた笑顔で赤い顔をしたワフーのイラストを試合用のジャージーや帽子から廃止した。ただそのイメージを使用した商品は今も販売されている。

チームは昨年12月、黒人差別撲滅を訴えるブラック・ライブズ・マター運動が盛んになる中、チーム名の「インディアンス」を変更すると発表していた。インディアンスは1915年から105年間現在の名称を使用してきたがポール・ドーラン・オーナーは「この名称はもはや我々の世界で受け入れられない」、「先住民はこれからも我々の歴史の一部だが、新しいチーム名で関係者とファンが一緒に前進する時だ」とコメントし、チームの新名称は 「アメリカ先住民をテーマにした名前や意味合いのある名前にはしない」と語っていた。

ただし即座にチーム名を変更することはせず、当面インディアンスの名称を使い続け新チーム名は早くて2022年から使用することになるともされている。

アメリカ先住民にちなんだチーム名の是非を巡る議論は北米で広がっており、NFLでは昨年ワシントン・レッドスキンズが「レッドスキンズ」というチーム名の使用を中止し、新たなチーム名が決定するまで「ワシントン・フットボール・チーム」として活動を続けている。