大リーグのジョン・タンペーン審判(34)がお手柄だ。

 大リーグ公式サイトなど、複数の米メディアによると、同審判は28日午後、ピッツバーグ・PNCパークのすぐそばにあるロベルト・クレメンテ橋を散歩していた。

 すると手すりを乗り越え、飛び降りようとしていた女性に遭遇。すぐに駆け寄って、女性の腕をつかまえると「こんなことしない方がいい。こちら側に戻ろう。ランチにでも行って、話をしよう」と語りかけた。

 その間に、女性に気づいた別の2人も近づいてきて、タンペーン審判とともに女性の体をつかみながら説得した。そのうちの1人はレイズの職員マイク・ワインマン氏だった。

 「私のことは放っておいて。今ここで終わりにしたいの。もっと良い場所へ行きたいの」という女性に対し、同審判は「放っておけないよ。大丈夫、うまくいくから」と話かけて、女性を落ち着かせたという。

 そうこうして時間を稼いでいるうちに、橋の下には警察のボートが集まり、タンペーン審判らは女性を橋の手すりの内側へ戻すことに成功した。

 同審判は震える手で家族に電話をかけ、出来事を伝えると、そのままPNCパークへ直行。ナイターのパイレーツ-レイズ戦の主審を務めたという。