百戦錬磨のサブマリンでも、ガチガチのデビュー戦だった。パドレス牧田和久投手(33)が1日(日本時間2日)、レンジャーズとのオープン戦でメジャー初の実戦登板に臨んだ。6回に4番手で登板し、マイナー選手を相手に1イニングを2安打1失点。登板後、「緊張しすぎて。普段なら戦闘モードに入るんですけど、最後まで緊張しっぱなしでした」と、少しバツが悪そうに振り返った。
異変は試合前から。「落ち着かなかった」と話したように、左翼後方の待機場所で立ったり座ったりソワソワ。イニング間には、三塁側の自軍ベンチ裏へトイレにも行った。「緊張のせいで(トイレが)近くなって」。WBC2度出場と多くの大舞台を経験していても「WBC以上でした」と、メジャー初登板の緊張感は特別だった。
マウンド上では「投げ急いでしまった」という87キロのスローカーブを先頭打者に痛打された。その後、2死二塁から甘く入った127キロの直球を左前に運ばれ失点した。それでも、空振りを奪った3球はいずれも、高めの直球。「高めの直球には接点がない」と、メジャーでは珍しい“浮き上がる直球の軌道”に活路を見いだした。クイック投法でタイミングをずらして打ち取ることもできた。緊張も手応えも、33歳ルーキーには、どれも収穫だ。(サプライズ=斎藤庸裕)



