ヤンキース田中将大投手(29)が3月30日、ブルージェイズ戦でメジャー1年目の14年以来4年ぶりとなるシーズン初戦白星を記録した。立ち上がりから制球が定まらず、苦労しながら持ち前の修正力で尻上がりに安定感を増した。序盤に「これはちょっと違うな」と変化球の感触が悪く、切れのないスプリットの代わりに「苦肉の策」で縦に曲がるスライダーに頼ったのも奏功。6回まで79球を投げ、3安打最少失点に抑えた。

 2回1死から6番グリチェックに甘く入った初球の速球を本塁打されたが「いろいろ微調整を重ねていって」3回先頭から4者連続空振り三振を奪い、2回の5人目から最後の打者まで連続13アウト。三振は8つ奪った。最後の1球は、中継テレビのスピードガンでこの日最速の94マイル(約151キロ)をマークし、ブーン新監督から「経験豊富な、熟練した投手による非常に見事な力投」と称賛を受けた。

 昨季まで3年連続開幕投手を任された田中だが、その3年間は1度も初戦白星なし。それだけに「(最初は)とんでもない球を投げていたが、自分と闘いながら何とか粘って投げることができた」と安堵(あんど)の表情だった。だが満足する様子は見せず「足りないところがあり過ぎる。これ以下はないと思って、しっかり調整したい」と気を引き締めていた。