ヤンキース田中将大投手(29)が6勝目(2敗)を挙げた。6回を3安打1失点に抑え8三振を奪い、注目のエンゼルス大谷翔平投手(23)とのメジャー初対決も空振り三振、四球、空振り三振と2打数無安打に抑えた。

 一問一答は以下。

 -大谷への意識

 田中 特別にあったというわけではないですね。でも、彼とこの舞台で対戦できるということは、彼のおかげで注目してもらえてましたけど、自分がしっかりと抑えられたらとは思ってました。

 -速球が効果的だった

 田中 捕手のサンチェスと話ながら、イニングごとに話してましたし、試合前にミィーティングもしましたし、その中でいい攻め方が、バッテリーでできてたんじゃないかと思います。

 -前の試合ではストレスが残ると言っていたが

 田中 最近の中では(満足感は)ありますけど、僅差のゲームでしっかり勝てたのは良かったです。ただ、最後のホームランがね、ストレスには感じますけどね。

 -日本時代も大谷は抑えていた

 田中 もちろん、彼を抑えることは容易じゃないです。今シーズン、これまですごく打ってますし、それだけ神経使う部分でありましたけど、選球眼がいいので、なかなかくさいボールは振ってはこなかった。今日は僕が抑えられましたけど、容易ではないですよね。

 -最後の打席はスプリットで三振

 田中 今日の中ではあの球は良かったと思います。

 -投げ合いを期待する声もあったが

 田中 投げ合いということで最初言われてたので、投げ合うことはなくなったかと思いましたけど、直接対戦するのは投手と打者なので、そういう意味では、この対決を楽しみにしてくれていたファンの方には、こっちの方が良かったのかなと思いますけど。

 -良かった点は

 田中 全体的に狙い球をうまく絞らせないで、いろんな球を使いながら投球ができたと思います。

 -強風、寒さの影響は

 田中 テレビで見ててもユニホームが揺れてたでしょう。今日は本当、風が強かったと思います。多少難しさは感じながら投げてましたけど、打者もこの風の中、予測の付かない変化をしたりとか、打ち上げたボールも風で戻されたりとか、打者もこの環境は厳しいだろうなと思いながら投げてました。寒さは気にならなかったです。

 -風によってプランが変わったのか

 田中 基本的なところは、ゲーム前にしっかり話し合って決めたことに対して、やっていくということはどのゲームも変わらない。その中で細かいことだったり、イニング間で話しながらしっかりとやれてたんで、いい投球につながったと思います。

 -連戦中で貢献できた

 田中 結果的に長いイニングを投げられればいいですけど、そこに意識を持っていって投げることは、僕はいいことだとは思わない。目の前の1球1球、しっかり投げていくということが大事だと思うので、6回だろうが何だろうが、こうやってチームが勝てたことが1番だと思います。

 -球を動かしたか

 田中 ほぼカッターです。ツーシームはほぼ投げてないです、ほんの数球です。そんなプランで投げるつもりではなかったですけど、良かったから投げていきました。

 -久しぶりに打席で見た大谷は

 田中 正直、2013年のことはあまり覚えていないです。だから、構えが変わったとか、そういうのはなかったです。

 -大谷は目を合わさなかった

 田中 戦いの場において、それは別にどうでもいいんで、こっちも気にしなかったですし、という感じです。

 -お互いにムダな感情はなく、集中していた

 田中 お互い、真剣にやりあう時に、そんなのは必要ないんで。