【シアトル(米ワシントン州)3日(日本時間4日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(23)が、約1カ月ぶりにメジャーの舞台に帰ってきた。マリナーズ戦に「6番指名打者(DH)」で先発出場し、4打数無安打3三振だった。6月8日に右肘内側側副靱帯(じんたい)損傷のため故障者リスト(DL)入りし、同28日に手術回避が決まってからわずか5日後、待ちに待ったスピード復帰だった。
試合に出たい-。気持ちのこもった大谷の4打席だった。約1カ月ぶりとなるメジャーの舞台。「1日でも早く戻って来たいと思っていたので、まずは実戦に復帰できたのは良かった」と、喜びを素直に口にした。復帰初戦は4打数無安打で3三振。試合後、結果は甘くはなかったとの問いかけに、少し笑った。「こうやって試合に出られることはうれしい」。三振を憂う前に、ウズウズしていた気持ちが、すっきりした。
右肘の再検査後、わずか5日でのメジャー復帰。それでも「僕はこんなに長く離れるとは思っていなかったので、モヤモヤしていた」。けが人が続出する中での離脱で「すごく申し訳ない」という気持ちもあった。ポジティブな大谷でさえ、気持ちは落ち込んだ。
「ケガをして思うのはやっぱり、すごく無駄な時間というか、周りの人にも迷惑をかけますし、個人的にもゲームに出ないと、自分の足りないところも見えてこない」
DLに入っても不安はなかった。「自分の体感としては全然いける感じだったので」。だから、とにかく出来ることは何でもやった。左手のみのスイングや、ブルペンでの球筋の確認も自ら進んで行った。「120%以上というか、当たり前のようにいける準備はしていた」。目慣らしを行ったブルペンではヘルメット、肘当て、バットを持ち、やる気満々。一刻も早く試合に出る-。復帰への道を描きながら、日々、調整を続けていた。
手術回避が決まると、ギアを一気に上げた。「復帰のメドが立つ段階で、プランも立ったと思う。すごく良い手順を踏めた」と、満足そうに振り返った。マイナー戦出場を経ずに、実戦形式の練習を2日行い、メジャー復帰へこぎつけた。
無安打3三振、チームも完敗した。当面は投手は封印し、打者だけとなる。それでも、大谷にとって待ち望んでいたメジャー復帰。右肘への影響も「感覚的にも全くない」と力強く言った。「段階を踏んで、いけると思ったので今日こうやって試合に出させてもらった。その期待にしっかり応える活躍を明日以降できればいい」。野球が出来る喜びを、次回は結果につなげる。



