エンゼルス大谷翔平投手(26)が、二刀流の歴史が始まった地に立つ。14日(日本時間15日)からボストンでレッドソックスとの3連戦が始まる。メジャー最古の敵地フェンウェイパークでは19年8月にプレーしているが、この時は打者専念の“一刀流”。4試合で17打数6安打、打率3割5分3厘、4打点だった。

レ軍は元祖二刀流ベーブ・ルースのメジャーデビュー球団で、1914年から19年まで在籍。18年には投手で13勝7敗の防御率2・22、打者では打率3割、11本塁打、61打点をマークし、メジャー史上唯一の“2ケタ勝利&2ケタ本塁打”の記録を残した。大谷は今3連戦中の登板はないが、11日アストロズ戦で「2番投手」で出場し、投打のリアル二刀流で活躍。ロースター登録では「投手」から「二刀流選手」とすることが可能となった。

今季はここまで全36試合に投打で出場。試合展開にもよるが、今季からレ軍に移籍した沢村拓一投手(33)とのメジャー初対戦の可能性がある。フェンウェイパークの左翼には高さ約11・3メートルの名物フェンス、グリーン・モンスターがそびえ、大谷がここに打球を当てれば初。同球場ではここまでノーアーチで、1発が出ればこれも初めて。“初ものずくめ”となるか、注目の一戦となる。